『えどがわメティ』ストーリー
私たちは、江戸川区が開学した市民大学「江戸川総合人生大学」(以下人大)の卒業生を中心にした任意団体です。以前より地域の「多文化共生・交流」「まちづくり・地域活性化」に取り組んできました。人大のインド人講師インディラ・バット先生(江戸川インド人会副会長)の話の中で「インド人は菜食主義者が多い。日本ではインド人が日常の食事に使っている野菜が手に入りにくい。江戸川区は農家をあちこちで見かける。畑の片隅で作ってくれたら、インド人みんなとてもうれしい。中でもメティという葉物野菜が特に大切だ。」という事をお聞きしたのが、活動のきっかけになりました。
活動を始めた当初、メンバーで手分けをしてメティの委託栽培を引き受けてくれる区内の農家を探しましたが、農家の事情もあり、なかなか栽培に踏み切っていただけませんでした。その間にも、人大卒業生の協力で試験的にメティを栽培し試食、インド人の知り合いにも食べて頂いたりしました。そしてこれは日本人にも受け入れやすく、料理の幅も広がるのではないかと手ごたえを強く感じました。
「地産地消(品質・価値を重視し育成)」「江戸川区の第二の特産品」を目標に活動を続け、栽培農家探しにも多くの方たちの応援ご協力を頂き、二年目でようやく一軒の農家に生産していただくことになりました。
趣旨に共感された農家の方には、試行錯誤(栽培ノウハウの蓄積)の連続に我慢強くご協力いただき、現在は5軒の区内農家の協力を得て委託栽培をしております。しかし、まだ量的には安定供給にほど遠い状況です。
私たちが「メティ」に注目してから7年、農産物として出荷出来る様になって約5年です。さらに生産拡大を図り、区内在住のインド人だけでなく、日本人の方にも広めてゆきたいと、地域の団体、JA、大学などの協力を得ながら、奮闘しています。